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いずみ聡 公式サイト

~もうひとつの道~

  • 執筆者の写真: 聡 和泉
    聡 和泉
  • 7月4日
  • 読了時間: 2分

 平成から令和への時代の変わり目に、たくさんの評論や記事が出ましたが、天皇皇后両陛下が平成の時代につくった歌から、象徴天皇や平成という時代を考証するものが私には印象深く残りました。なかでも朝日新聞4月21日付『日曜に想う』で、福島申二編集委員が紹介した美智子さまの歌は、多くの人の心の奥底に届くものでした。

 かの時に 我がとらざりし 分去れの 片への道はいづこ行きけむ

 戦後50年の平成7年に詠まれたもので、もし皇室に入る道を選ばずもうひとつの道を選んでいたら、自分の人生はどんなふうであっただろうか、という美智子さまの気持ちが表現されたものです。

 人生の岐路に立つことは私たちにもあり「あの時、もうひとつの道を選んでいたら、自分の人生はどうだっただろうか」と思い巡らす。そんな「誰にもある心の動きの、さりげない表現から、ご自身が選んだ道の重責が伝わってくる」と福島委員は書きました。

 そう、私がこの歌から強く感じたのは、美智子さまがひとつの道を選んだ瞬間、その内面に築いた『覚悟』です。皇后の務めには、人に言えない困難があったはずです。しかしそれを乗り越える覚悟を持つ。それがひとつの道を選ぶということの意味だと言っていいのでしょう。

 私も6年前、朝日新聞で記者を続けるという道と、記者を辞めて市長選に出るという岐路に立ち、後者を選びました。そして選んだということは、私にとっても『覚悟を持つ』ことと同義でした。当選は難しいと言われても最後まで戦い抜く覚悟、仮に当選できても待ち受けるであろう、まちづくりの困難に立ち向かうという覚悟。そんなあらゆる覚悟を改めて身に刻み、これからの市長の仕事に臨んでいきたい、そう思ったのでした。

 (広報 あしかがみ 2019.6)

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