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いずみ聡 公式サイト

~生活保護という仕事~

  • 執筆者の写真: 聡 和泉
    聡 和泉
  • 7月4日
  • 読了時間: 2分

 『健康で文化的な最低限度の生活』というタイトルの連載漫画があるのをみなさんご存知ですか。私は雑誌『世界』の2月号で、この漫画の作者、柏木ハルコさんが対談しているのを偶然見つけ、早速コミック本を購入して読みました。

 主人公は、ある区役所に採用されたばかりの新人女性職員。生活保護担当に配属され、ケースワーカーとして、日々、生活保護受給者と向き合いながら奮闘していく様子が、リアルに描かれています。何度も壁にぶつかりながらも、やさしい先輩や同僚たちに助けられ、少しずつ成長していく主人公。社会性にも富んだ素晴らしい作品でした。

 私はすぐに、市役所社会福祉課の生活保護担当職員に呼びかけ、18人全員でこの本を読んで、意見交換会をやろうと提案しました。3月下旬、終業後に会議室で本を読んだ感想をみんなで述べ合い、夜遅くまで意見交換しました。「本を読んで、悩んでいるのは自分だけではないと励まされた」という女性職員もいれば、「改めて、適切な支援をしなければという使命感を強く持った」という男性職員や「市役所で一番団結力のあるチームが生活保護担当です」と言う若手職員もいました。厳しい職場で士気高く働く職員集団がいることを私は心の底から誇りに思いました。

 本の中に主人公がこうつぶやく場面があります。「人とかかわるということ、人の人生にかかわるということ。多分私は、人とかかわることがそんな嫌いじゃない。いろんな人生とかかわって、もっともっと人が知りたい。もっともっと自分にできることを究めたい」。

 人を動かすもの。それは制度でも予算でも計画でもない。人を動かすもの。それは熱い気持ちをもった人でしかない。そんなまちづくりの原点を私は再び垣間見る思いがしたのでした。

 (広報 あしかがみ 2018.7)

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