~北風か、太陽か~
- 聡 和泉
- 7月4日
- 読了時間: 2分
サッカー日本代表のワールドカップでの活躍は、日本全国を沸き立たせました。大会2カ月前、電撃的な監督交代劇があっただけに、試合前の予想は厳しいものばかりでしたが、初戦、格上のコロンビアに勝利したことで、国民の期待と興奮が一気に頂点に達した感がありました。
私が市長として注目したのは、監督というリーダーと、選手という組織の構成員がどういう相互関係で進んでいけば最も成果を残せるのか、という組織論的な問題でした。私に置き換えれば、市長と市職員の相互関係ということになります。
この点、6月10日付の朝日新聞は、清水寿之記者が出した『必要なのは北風か、太陽か』という見出しで興味深い分析を書いていました。解任されたハリルホジッチ前監督は北風スタイルで選手の自由な発言も許さず、高圧的だったが、選手には常に緊張感があった。西野監督は太陽スタイルで、選手の意見交換も活発になったが、その分、緊張感がなくなり緩慢なプレーも目につく。日本の選手に『太陽』を与えるには早すぎた、そうならないことを願う――要約するとそんな内容でした。
トップダウンの独裁的なリーダーはメディアなどでも話題になりやすく、『強くて頼もしい』といった印象を与えることもあります。組織の構成員の自主性を重んじるリーダーはどちらかというと地味で、話題にはなりづらい。
しかし最後に底力を発揮するのは、情熱をもった使命感の高い構成員が自分の頭で考え、自由にものを言える雰囲気の中で、団結して活動した時ではないのか、と私は常々思っています。そして今回、西野監督の采配は、私が日ごろ考えていることの正しさを証明してくれたのではないのか。そんなことを考えながら、私は日本代表の試合をテレビ観戦していました。
(広報 あしかがみ 2018.8 )

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