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~優しく、しなやかなまちに~

  • 執筆者の写真: 聡 和泉
    聡 和泉
  • 7月4日
  • 読了時間: 2分

 最近、『銀河鉄道の夜』など、宮沢賢治のいくつかの作品を読み返し、昨年刊行された人物伝も読みました。『雨ニモマケズ』を全文、繰り返し声に出して暗唱しながら、改めて賢治が目指した生き方に思いを馳せました。

 (前略)慾ハナク、決シテ瞋ラズ、イツモシヅカニワラッテヰル(中略)ミンナニデクノボートヨバレ、ホメラレモセズ、クニモサレス、サウイフモノニ、ワタシハナリタイ

 賢治が目指したもの、それは、いつも心を静かに保ち、つつましやかに、自分の役割を淡々と果たすこと。そして、『人のために生きる』という強い自己犠牲の精神でした  。

 毎年のように日本列島を襲う水害。携帯電話やインターネットを通じて、目まぐるしくニュースやデータが溢れる情報化社会。業績や生産性の向上、経済成長や成果が常に問われる緊張感・・・今の社会に生きる私たちは、いつも忙しく追い立てられ、疲れ苛立っていて、神経や気持ちが、とげとげしくなっているのではないか。私にはそう思えてなりません。

 怒って大きな声をあげるよりも、静かに落ち着いて微笑んでいたい。他人の責任を声高に追及するよりも、静かに『自分のほうこそ、至らないところがあったのではないか』と、振り返りたい。人のあらを探すよりも、人の良いところを見つけて誉めたい。人にあれこれ要求するよりも、自分で何ができるかをまずは考えたい。

 令和のスタートは、わがまちにとっても台風第19号があり、どちらかというと、厳しいものになりました。しかし、こういう時だからこそ、人へのいたわりと、自分自身を静かに振り返る気持ちを忘れない。そんな優しく、しなやかなまちになるよう、今年もみなさんと一緒に、まちづくりに励みたい。よろしくお願い申し上げます。

 (広報 あしかがみ 2020.1)

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